デメリットが多いと思われがち？後払い決済を導入するメリット

• ちゃんと知ってる？後払い決済の仕組み
• 後払い決済の歴史と導入のメリット
• こんなにある！後払い決済会社
• 後払い決済導入の方法って？
• まとめ

後払い決済とは、購入者が商品を先に受け取り、後ほどショップに代金を支払う決済のことを言います。
後払い決済には、手元に届く商品の箱の中に請求書や振込用紙が同封されている場合と、商品とは別に後ほど請求書や振込用紙が届く場合があり、購入者はその後コンビニや銀行などで代金を支払います。
また多くの場合請求書発行後から14日以内が支払い期限となっており、この期間内に支払いが確認できない場合は新たな利用ができなくなることもあるようです。

未成年等クレジットカードを持っていない方にはとても便利ですが、実は事業者にとっては代金の未回収などリスクのある支払い方法でもあります。

そもそも「後払い決済」のルーツは、江戸時代から始まります。江戸時代末期に人気のあった漆器や陶器。それらはとても高価なもので、誰しもが手にできるものではありませんでした。しかし、西日本各地を行商して回った伊予商人によって月賦払い制が採用されたことから漆器や陶器を分割で購入できるようになり、月賦販売が全国に広がっていったと言われています。
その後、“月賦払い制”という言葉は徐々に“クレジット”という言葉に移行し、「昭和35年（1960年）の3月に「〇｜〇｜」で有名な丸井が日本で初めてクレジットカードを発行しました。

言葉は違えど、古くからそのルーツがあったことから、後払い決済は昔も今も需要の高い決済方法だということがわかります。

後払い決済には、消費者・事業者共にメリットがあります。

《消費者のメリット》
・クレジットカードがなくても利用できる
・クレジット番号を入力しなくても利用できる
・口座残高が少なくても利用できる
・注文したらすぐに発送される
・決済前に商品をチェックできる
・期間内であれば自分のタイミングで入金できる
・コンビニや銀行等、身近にある機関で入金できる
etc...

《事業者のメリット》
・カゴ落ちリスクを減らしつつ新規の顧客を獲得し、売上アップを見込める
・入金確認を待つことなく、すぐに商品の出荷をできる
・後払い決済を導入することで、仮に未回収が起きてしまっても決済代行会社が負担してくれる
・入金管理などの手間が省けるため、業務の効率化を期待できる
etc...

後払い決済は、事業者にとってデメリットが多いと思われがちな決済ではありますが、事業者にもメリットはあります。
実際、後払い決済があるECサイトを好んで利用する消費者が多いのも事実です。

後払い決済会社は複数あります。
有名なところで言うと、以下の会社です。

・NP後払い
　導入企業数16,500社以上の大手後払い決済会社

・GMO後払い
　GMOインターネットグループが提供する後払い決済サービス

・クロネコ代金後払い
　ヤマトグループの後払い決済サービス

・アトディーネ
　全国55,000店以上のコンビニで利用できる後払い決済サービス

・Paidy
　クレジットカード登録のいらない、メールアドレスと電話蛮行で決済完了できる後払い決済サービス

・後払いドットコム
　継続率98%、導入実績20,000店舗以上の後払い決済

・スコア後払い（旧：ニッセン後払い）
　全国46,000店以上のコンビニで支払いができる後払い決済サービス

・SAGAWA後払い
　佐川フィナンシャルの後払い決済サービス

・ミライバライ
　クレジットカード「ライフカード」が提供する後払い決済

後払い決済には、直接申し込む方法と、決済代行会社を通じてまとめて導入する方法があります。
ただ、直接申し込む方法だとやはり多少なりとも手間もかかります。そのためおすすめなのは、やはり決済代行会社を利用することです。
決済代行会社を利用することで、後払い決済以外の他の決済方法もまとめて導入できるので、個別に直接申し込む手間が省けます。
しかし、決済代行会社によって取り扱っている後払い決済は異なりますので、もしどうしても利用したい後払い決済会社があるのであれば、事前に調べておく必要があります。

大手のECサイトでは続々と後払い決済を導入しています。
未回収リスクも減っている時代だからこそ、集客率アップのためにもこれを機会に導入を検討してみてはいかがでしょう。