決済代行会社選びで決済の種類の比較のコツは??(オンライン編)

どの決済代行会社のサイトを見ても、一番目立つのが、対応している決済の種類です。
本記事では決済代行会社を「決済の種類」で比較検討する上で着目すべきポイントと、そのポイントを踏まえた具体的な決済代行会社の比較をご紹介します。

決済の種類は決済代行会社の選定における位置づけか?

まず、決済代行会社の選定のプロセスの中で、「決済の種類」はその他の比較項目と異なり、明確です。
例えば他の記事でも触れていますが、他の比較ポイントである
「決済手数料」は見積りが必要の為、蓋を開けないと分からないですし、
「セキュリティ面」や「サポート」に関しても、傾向としてはありますが、万人にファクトして定義することは難しいです。

その点、繰り返しになりますが「決済の種類」は明確です。しかし、必ず留意して頂きたいのは対応する決済の種類は、比較のポイントの重要な一つの要素に過ぎないということです。
次章以降では、対応するオンライン決済の種類と比較のポイントについて言及していきます。

オンライン決済の種類と利用率

はじめに、オンライン決済における各決済方法の利用率をご紹介します。

決済方法 利用率(%)
クレジットカード決済 72.7
コンビニ決済 34.0
代金引換 29.6
銀行・郵便局の窓口・ATMでの振り込み・振替 26.0
ネットバンキング・モバイルバンキングによる振込 13.6
キャリア決済 12.7
電子マネーによる支払い(Edy、Suicaなど) 4.6
現金書留、為替、小切手による支払い 1.8
その他 1.1

このようにオンライン決済では圧倒的にクレジットカードのシェアが高いのが現状です。そして、日本におけるクレジットカードのブランドの利用率としては以下になります。

カードブランド 利用率(%)
VISA 55
JCB 30
Master Card 12
American Express 2
Diners Club、銀聯 1

実に全体の半分をVisaが占める結果になっています。次に他の決済方法についても解説します。

コンビニ決済はコンビニから振込を行う決済方法です。コンビニにさえ行けばクレジットカードなどを持っていなくても、いつでもどこでも支払いができるという利便性があり、人気の決済方法です。代金引換や銀行での支払いは昔からよく利用されてきた決済方法であり、高齢者層やネットショッピングをあまり利用しない層からの人気が高いです。コンビニ決済、代引き、銀行払いはクレジットカードを所有していない層への代替と言われてきました。

キャリア決済はスマートフォンの利用料金に合算して決済する方法です。継続課金サービスなどにおいて利用されることが多い傾向にあります。

電子マネー決済はSuicaやEdy、WAON、nanacoなどの電子マネーを利用した決済方法です。一部、ユーザーの利用環境として不十分な決済もありますが、モバイルSuicaやモバイルPASMO等の交通系電子マネーは、首都圏のユーザーの拡大が今後期待でき、少額の決済(例えばデジタルコンテンツ)に適した決済方法です。

近年ではオフラインでのキャッシュレス化に伴う、QRコード決済(スマホ決済)の普及を受けて、PayPayLinepayなどに代表される「ID決済」の会員数は急激にシェアを伸ばしています。また、それらの「ID決済」は利用率も高く、オンライン決済への進出も進みつつあります。
「スマホでよりストレスなく決済が可能」、「ユーザーのQRコード決済の裏側には銀行やクレジットカード等が連携」、「ポイント等をオンライン、オフラインで共有が可能:等の観点からも非常に注目の決済の手段です。上述の「表1」の「その他」に区分され、利用率こそ低いもののスマホでの決済の比率が高いビジネスであれば必見の決済です。
また、それ以外にも電子マネー決済とスマホ決済の特徴を兼ね備えた、OS決済と呼ばれるGoogle PayやApplepay等もあります。

以上、オンラインにおける決済の種類についてご紹介しました。
重要なポイントをおさらいしますと、
・決済の種類ではクレジットカードが重要
・今後決済の利用率の観点では、PayPay等のID決済がとても重要

次章では、この点を踏まえて具体的な比較のポイントと決済代行会社の比較を行います。

決済代行会社別 対応している決済の比較

まず、先に重要なポイントからご紹介します。

1.利用率が高い「決済の種類」はどの決済代行会社も対応している
2.中でも大手決済代行会社はくまなく対応している

以上の2点から、利用率の低い決済にも対応している大手の決済代行会社から選ぶことを推奨します。

ではなぜ利用率の低い決済に対応していることが大事なのでしょうか?

<利用率が低い決済に対応する意味>
・ユーザーの選択肢が多いほど売上に繋がります。特に「サイトの規模が大きい」場合や「型番商品で競合性が高い」ケースにおいては重要です。
・元々、日本における決済の種類はガラパゴス化しており、特に近年ではキャッシュレス化の流れを受けて利用率は年々変化しています。つまり、今後を見据えると多くの種類の決済に対応した方が良いと言えます。
・また、決済代行会社はまとめて決済を導入することが出来る為、決済の追加のハードルが低いです。

また、大手決済代行会社は「決済の種類」以外のサービスレベルも高く、現在も随時新しい決済に対応しているため、そういった観点からも大手決済代行会社を選ぶのがおすすめです。
では、具体的に大手決済代行会社について、どう違うのかをご紹介します。

SBペイメントサービス GMOペイメントゲートウェイ ベリトランス ペイジェント ソニーペイメントサービス
PayPay × × × ×
LINE Pay × ×
Alipay ×
リクルート簡単支払い × ×
メルペイ × × ×
FamiPay × × ×
Amazon Pay × × × ×
Master Pass × × × ×

上記表以外にも異なる点はございますが、重要な違いを抜粋しています。
結論ですが、現時点(2020年3月)では、PayPayに対応しているSBペイメントサービスが最もおすすめで、次点はAmazonpayに対応しているGMOペイメントゲートウェイです。
また、一つ分かりづらいポイントではございますが、この2社は決済方法の追加頻度が高いです。
決済代行会社は頻繁に且つ簡単に乗り換えできるものではない為、現時点での対応している決済の範囲が広く、決済の追加頻度が高いSBペイメントサービスがおすすめです。

まとめ

おさらいになりますが、本記事のまとめに入ります。

・決済の種類は比較するポイントの中でも分かりやすい
・対応している「決済の種類」は比較要素の一つ
・対応している「決済の種類」が多いから大手決済代行会社を選ぶ
・中でもSBペイメントサービスが現時点でおすすめ

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